QSV 20120827

2012年8月27日 月曜日 by かわもと眼科院長

台風の影響でしょうか?今朝は風が強くふいていました。

 

先週末の深夜にNHK教育で久しぶりに「白熱教室」をみました。今回はコロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が来日し,慶応大学ビジネススクールで特別講義をした模様を放送していました。講義は英語で行われていましたが,私はみていて,自分自身の反省も含めて自分の仕事との関わり合いについて考えてしまいました。

慶応大学ビジネススクールといえば日本でもトップクラスの優秀な学生が揃っている大学院でしょう。しかしそうした学生の半数近くが同時通訳のイヤホンを付けて講義を聴いていました。もちろんこのことの背景にはいろいろな事情が隠れているでしょう。コロンビア大学の著名な教授の講演だから,細部まで聞き逃したくないとか,通訳の日本語をバックにしながら英語と同時に聞けばより理解が深まるとか,それこそいろいろな事情があるでしょう。ただ,ビジネススクールではご存知の通り「参加型」の講義が大前提となります。したがって講義では積極的に発言することが求められ,そのことが学生の評価の大事な要素となります。ですから「同時通訳」を通していたら質問をするタイミングを逸してしまうことが予想されます。実際今回の番組でも講義中手を挙げる学生は「海外からの留学生」か「同時通訳」のイヤホンを付けていない日本人学生でした(私がみた限り,イヤホンを付けた学生は番組中,1人も発言しませんでした)。

英語はコミュニケーションのツールですから,自在に操ることができればそれにこしたことはないでしょう。しかし日本で高等教育まで受けた人にとって,それはなかなか難しい課題です(いろいろな事情から)。でも,それでも今,自分が関わっている事柄に関してくらいは英語でコミュニケーションできなければ,これからの困難な時代を,自ら切り開いていくことは難しいだろうなぁ〜と,その番組をみながら考えていました。(写真はAmazonのホームページより)

 

QSV: Quest for Super Vision(究極の見え方の追求)

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