QSV 20120821

2012年8月21日 火曜日 by かわもと眼科院長

今朝はよく晴れて,気持ちの良いお天気です。

 

先日,日本経済新聞を見ていて,驚きました!「高齢者はもっとお肉を食べて!」という内容の記事が出ていました。なんということでしょう!ほんの10年前までは,「日本食は世界に冠たる食事である。肉など食べずに魚と野菜を中心とした食事をしよう!」と言われて,正直にそれを守って,肉など食べず,せっせと魚と野菜を食べてきた人々は,「なんでいまさら!?」という感じの報道です。しかも「できれば毎日お肉を食べて欲しい!」と,まぁびっくり!私などは美味しいものなら何でも食べますという人間ですから,当時の常識など,どこ吹く風でせっせとお肉を食べていましたけども。

健康や医学に関する常識というのは,実は簡単にひっくり返ってしまいます。今回のお肉の件はそうした例の一つに過ぎません。私の専門の眼科の世界でも,事情は同じです。眼科では5年前の常識はすでに非常識になりつつあります。ここ10年の眼科医療の進歩は凄まじいものがありました。そしてその進歩はそのまま患者さんにフィードバックされ,患者さんは5年,10年前とは比較にならない程の恩恵を享受しています。

ただ,どこの世界にも懐古主義というか,むかし通りのやり方が一番安全!安全が一番!という人々がいます。しかししかし,その一方で新しいものに果敢にチャレンジしようという人もいます。でも一番の多数派はその中間の考えの人たち。その中間の人々がどちらに動くのか?ここに大きな溝(キャズム)があります。キャズムを超えた時,新しい潮流が生まれ,マーケットは新進の気質に富んだ人たちの独断場となります。日本人は欧米人に比べて保守的だと言われますが,社会調査をしてみると,決してそんなことはないことがわかっています。果敢にチャレンジする人の割合は,欧米人にくらべて決して少なくはありません。時代の空気には常に敏感になっていたいものです。

 

QSV: Quest for Super Vision(究極の見え方の追求)

ドラのんた:毎週金曜日午後6時半からFMわっしょい(76.7MHz)で放送中