20110607

2011年6月8日 水曜日 by かわもと眼科院長

雨が降りますね〜。

 

NHK教育(Eテレ)で毎週火曜日の午後10時から放送されている,「さかのぼり日本史」という番組をご存知でしょうか?歴史的出来事はどのようにして起こったのか?その起源を歴史を「さかのぼる」ことで明らかにしていこうという番組ですが,これがなかなか面白いのです。学校で習う「歴史」は過去から現在へと時間軸に沿って学びますが,このプロセスを逆に辿っていくという,新しい歴史番組です。今週は明治から昭和初期にかけての政党政治の挫折を「さかのぼって」いましたが,その姿が今の政治状況に酷似しています。政治は2大政党間の権力闘争に明け暮れ,国民の信用を失った政党は自分自身の首を絞め,やがて軍部に取って代わられるという歴史の流れは示唆に富みます。浜口雄幸内閣時が行った,ロンドン軍縮会議での国際条約批准を,海軍と一緒になって非難した政友会の犬養毅は政党政治に場に「統帥権干犯」を持ち出し,やがてこの「統帥権干犯」問題が一人歩きをし,皮肉にも犬養毅は海軍の青年将校に暗殺される(515事件)という結末で戦前の政党政治は幕を閉じます。

歴史は繰り返すかどうかは不明です。今の日本に軍部が台頭することは無いでしょうが,軍部とは違う勢力がやがてこの国を引きづりまわす事態にならないようにしなければいけません。

 

 

ドラのんた:毎週金曜日午後6時半からFMわっしょい(76.7MHz)で放送中