調節する眼内レンズ

人間の目は老化とともに調節力が失われていきます。この調節力が失われるのが老眼といわれる現象です。この老眼を緩和させるのにいろいろな方法がありますが、白内障手術の時に目の中に入れる遠近両用の眼内レンズで対応する方法があります。

遠近両用の多焦点眼内レンズの手術はかわもと眼科でも行っています。

このレンズは一枚のレンズに遠方用の度数と近方用の度数が入っています。遠くも近くも見えるレンズですが、厳密には老眼に対応しているだけで、根本的な老眼の改善・・・調節力の改善をしているわけではありません。

こちらのレンズは調節力を持たせてある眼内レンズです。上の写真と比べても少し異なる形状をしています。

このバネみたいなループがピントを合わせるときに動くことで、近くにもピントが合わせられる。。。という理屈です。目の中の固定方法は通常の眼内レンズと同じです。

たぶん10年以上前から海外で販売されており、世界的には症例数はあるようですが、日本ではまだそれほどの症例数はないようです。

話を聞く範囲では個々の結果に差があるようで、術後に遠くは見えるけど近くにピントが合いにくいと感じる症例もあるみたいです。

アンチエイジングは流行りですが、完全に老眼を改善させる都合の良い方法はまだまだなさそうです。