遠視のレーシック

遠視の人はたくさんいます。

もともと視力の良い人の屈折度数は軽い遠視であることが多いです。

軽い遠視は日常生活に不便を感じることはそんなにありません。年配の人には少し老眼が不便かなと感じる程度だと思います。

 

 

強い遠視はかなり不便があります。近視が強い場合とは異なる不便さだと思います。

写真 2.JPGen1

 

写真 1.JPGen1

写真 3.JPGen3この方はもともと両目とも高度の遠視で、右目は弱視があるようで矯正視力は0.7くらいです。 左目の矯正視力は1.2くらいです。

年齢は30代ですが、裸眼だと近くはかなり見えにくくパソコン等での眼精疲労も強いようです。最近はメガネをかけて過ごすのも疲れてきたということでレーシックを受けに来院されました。

写真 4.JPGen4

手術当日の夕方のデータですが、左目の遠視はほとんど改善しています。

遠視の術後は近視とは異なり視力や度数の安定に少し時間がかかります。遠視の術後は近くが見えやすくなるために、逆に遠方が少し見えにくく感じる傾向があります。

術後2~3ヶ月くらいすると遠くと近くの見え方のバランスや違和感が徐々に少なくなっていきます。

 

 

レーシックを受けている人の割合

自分の周りにレーシックなどの近視矯正手術を受けているひとがたくさんいる人とそうでない人がいらっしゃるみたいです。

 

日本ではすでに100万人~120万人くらいレーシック手術を受けている人がいると推測されています。

レーシックを受けている人が増えると、コンタクトレンズを使う人は減っていくのではないか?と聞かれることがありますが、そんなことはありません。

 

総務省の平成23年の人工推移年報によると総人口は約1億2700万人です。レーシックの対象年齢である20歳~60歳の人口は約6440万人です。

その約6440万人のなかには目の良い矯正を必要としない人が3分の1くらい(約2100万人)いるとすると、きっと近視とか乱視でメガネやコンタクトレンズで矯正が必要であろうと思われる人は約4300万人いることになります。

その4300万人のうち100万人レーシックを受けている人がいるということになりますので。。。メガネやコンタクトレンズで矯正が必要な43人に1人がレーシックで屈折矯正していると推測してみました。

43人に1人の割合でレーシックを受けていると考えると、レーシックを受けようと思った人がレーシックを受けた人を探そうと思えばそんなに苦労しなくても見つかりそうです。

 

そして他の42人はメガネやコンタクトレンズで矯正するか、もしかしたら中には普段は裸眼ですごしている人もいることになります。

レーシックを受ける人が少々増えたくらいではコンタクトレンズを使う人が減ることはないですし、メガネ屋さんがなくなることもありません。

レーシックを受ける人が少々減ったからといってメガネ屋さんやコンタクトレンズメーカーが儲かることもありません。

 

ちなみにこの眼科医5人のうち3人はレーシックを受けています。

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