年齢が若い人の白内障手術

白内障は加齢にともない進行するので、白内障手術を受けられるのはご高齢の方が多いです。

まれに若い方でも白内障が生じ視力低下している方がいらっしゃいます。

40代前半の方で左目の視力低下とかすみ目で来院されました。写真 1.JPGc1写真 3.JPGc3軽度の白内障ですが水晶体の中心に混濁があり日常生活で不便だということで手術予定となり、近方の見え方も気にされたので多焦点眼内レンズを用いた白内障手術を行いました。写真 2.JPGc2写真 4.JPGc4手術翌日には遠くも近くも良好な視力に改善しています。

この方はまだ年齢が若いので、あと数年は手術していない右目で近くは見えると思いますが、将来的には右目は老眼で近くは見えにくくなってきます。そのときは今回手術した左目の多焦点眼内レンズで近くを見るようになってくると思います。

 

世の中には老眼治療といわれる手術方法はいろいろありますが、その中では多焦点眼内レンズを用いる方法が合理的で視力の見え方も自然で満足度が高いような印象があるように私は感じています。

 

ホールタイプICL

現在当院で使用しているICL(有水晶体眼内レンズ)はレンズに穴が開いていないタイプですので、ICL手術前に虹彩にレーザーで穴を開ける必要があります。

この穴を開ける処置をしないと術後に眼圧が高くなりますので、必ずレーザーで処置をしています。

最近のICLは穴が開いているタイプのレンズがあります(ホールタイプICL)。写真 2.PNGic2

このホールタイプICLを使うと虹彩にレーザーで穴を開ける処置は必要ありません。

レンズ中央の穴から目の中の水(房水)が循環するので眼圧が保たれる構造になっています。写真 2.JPGicl2

写真 1.JPGicl1

先日このホールタイプICLが厚生省認可されました。

レンズの価格がどのようになるか現在のところ未確定なのですが、デリバリーされたら当院でも導入します。

写真 4.JPGic4

多焦点眼内レンズとレーシック

40代前半の方が右目の白内障の手術希望で来院されました。写真 1.JPGk1写真 2.JPGk2程度の軽い白内障ですが矯正視力は低下していますし、感覚的にかすんで見えづらいということで右目を白内障手術しました。

以前でしたら眼内レンズは左目の近視度数とバランスのとれた単焦点レンズで度数設定するところですが、最近はご希望があれば多焦点眼内レンズを使用しています。

写真 3.JPGk3

 

右目の白内障術後は遠方も近方も良い視力が得られています。

写真 4.JPGk4

 

その後は左目は今までとおりコンタクトレンズを使用されていましたが、両目とも裸眼でスッキリ見たいと言うことで左目はレーシックをご希望されました。

写真 2.JPGk6

写真 1.JPGk6.1

いつもとおりにレーシック術前検査を行って、問題なく施術できることを確認してから左目にレーシックを行いました。写真 3.JPGk7

手術翌日には左目も良好な裸眼視力が得られています。

 

右目は多焦点眼内レンズ、左目はレーシックで矯正した術後の見え方の感覚はどんなものか尋ねてみると。。。

①夜間のグレア・ハローは右目の方が気になるそうです。

②レーシックを施術した左目は日中も夜間も違和感はないそうです。

③近くの見え方は右目でも見えるけども左目の方が自然な感覚だそうです。

④両目で見ている感覚は遠方も近方も違和感ないそうです。

 

こういった術後の見え方の感覚は個人差がありますし、年齢や生活環境によっても差はあると思います。この方は両目のバランス、見え方とも非常に満足な結果だそうです。