アベリノ角膜変性症

アベリノ角膜変性症は角膜ジストロフィーとか顆粒状角膜変性と呼ばれる疾患のひとつです。

角膜に濁りが生じる遺伝疾患で、そのほとんどは成人までに発症します。

このような症例の場合はエキシマレーザーでPTK(治療的角膜切除術)を行います。

右目

左目今回の症例は過去に複数回のPTK治療を施術されています。

左目は角膜移植も行われていますが、角膜移植を行ってもアベリノ角膜変性症の遺伝子がなくなるわけではありません。移植した角膜にも混濁が生じています。

紹介状によると5~6年毎にPTKを繰り返し行っています。最近になって再度視力低下してきたためPTK治療のためかわもと眼科を受診されました。

完全に角膜を透明化させることはできませんが、可能な範囲で角膜表面を切除して視力回復に繋げたいものです。

高度近視の場合

高度近視の場合には安全性を考えてレーシックやラゼック等の角膜での矯正は行わないようにしています。

このような高度近視の場合には年齢にもよりますがフェイキックIOLという眼内レンズでの矯正をおすすめしています。

かわもと眼科ではフェイキックIOLは施術しておりませんので然るべき施設をご紹介しています。また術後検診も承っております。

レーシック術後の視力低下

こちらの方は2009年に大阪で両目のレーシックを受けられています。

最近右目が視力低下したとのことでかわもと眼科を受診されました。

左目も視力低下していますが、こちらはこの1~2年間は変化ないそうです。それよりも右目の見づらさが強いそうです。

レーシック術後の角膜形状は問題ないようです。

 

診察してみると右目に白内障がありました。

ウェーブフロントアナライザーで目の状態を調べてみると、右目の収差が増えており、 白内障がボヤけ、かすみ等の見づらさに影響しているのがわかります。

左目は特に問題はなさそうです。

 

レーシックを受けたときのカルテのコピーを持参してくださいましたので手術内容を確認してみました。

 

もともと高度近視だったようです。

同年代のもともと目の良い方と比べると、高度近視の場合には核白内障というタイプの水晶体の混濁が進行しやすいと言われています。

この方の右目も核白内障での視力低下ですので白内障手術の予定になりました。年齢はまだ40代後半ですので遠近両用の多焦点眼内レンズを使う予定になりそうです。

左目は白内障はありませんでした。右目の白内障術後に視力の左右差や左目の見え方に不便があれば、通常とおりのレーシックの追加矯正を行っても良いかもしれません。

 

レーシック手術前のデータ

かわもと眼科で屈折矯正手術を受けられる患者様には、適応検査のときに手術前の目のデータや手術の方法、術後のすごし方を記載した冊子をお渡ししています。

カウンセリングでお話したことや、これから受ける手術の方法、術後の安静度が記載されています。

手術前の目のデータは将来他のクリニックを受診したときに必要になることがあれば・・・と思ってお渡ししています。

たぶん再手術を他のクリニックで受けられる方は少ないと思いますが、白内障手術等の他の目の手術を受けるときに、なにかプラスになればと思ってお渡ししています。

老眼治療の勉強会

老眼治療の勉強会です。

 

こちらは角膜内インレーを用いて近くを見えやすくする方法になります。 その原理はシンプルですし、手術手技もシンプルです。

 

模擬眼を用いて手技を確認して終了です。

老眼治療の方法もいろいろあります。年をとれば最終的には白内障手術して遠近両用眼内レンズを用いて遠くも近くも見える状態になるのが良いですが、45歳から60歳くらいまでの間の老眼をどう対応するかということです。

老眼鏡で対応するという方が一番多いのでしょうが、メガネが面倒でレーシックを受ける動機になるのと同じように老眼鏡が面倒。。。と考える方もいるはずです。

今のところ角膜内インレーを用いた老眼治療で、片目が少し近くが見えやすくなるという方法が無難なようです。

もちろん全ての方が適応というわけではありません。その方の感覚に合っているとか見え方に違和感がないとか、そういった適性が求められる手術だと思います。

老眼治療

屈折矯正手術でレーシックはよく知られています。

レーシック手術後は遠方視力が改善するものの、老眼のために年齢とともに近方は見えにくくなります。

レーシック手術で老眼に対応する場合はモノビジョン法というものがあります。

あえて片目の矯正を弱めて視力に左右差を作る方法が一般的です。検査のシミュレーションで視力の左右差に慣れない方もいますので、全ての方に適合する方法とは言えません。

そのためレーシック術後の老眼の症状に対しては老眼鏡で対応することが多いです。

 

最近は老眼の手術治療にもいろいろな方法があります。

 

Acufocus社のKAMRAは角膜内に薄いフィルムを挿入する角膜内インレーです。

中心のピンホールで遠方と近方の両方が見るようになります。

このKAMRAは片目のみの手術です。KAMRAを入れた方の目は夜間はうす暗く見えるようになります。

 

 

これはREVISION OPTICS社の角膜内インレーです。Presbia社のMicrolensというインレーも同じようなものだと思います。

この角膜内インレーはフィルムというよりレンズに近いです。レンズの厚みによって角膜中心の屈折を変化させて近方を見えやすくする方法です。これも片目のみ手術を行う方法です。

 

 

これはConductive keratoplasty(CK)と言われる方法です。

角膜にラジオ波で熱を加えることで熱凝固によって角膜のカーブを変化させて近くの視力を改善する方法です。片目のみ手術を行いますが両眼に行うこともできます。

 

これはINTRACORという方法で、フェムトセカンドレーザーで角膜の中心の角膜実質に同心円状に切開を加え、眼球の内圧で同心円状に切開を加えた部分の角膜のカーブを変化させて近方視を改善する方法です。

 

 

いずれの手術方法も近方視力の改善のため、わずかながら遠方の視力や見え方の質に影響があります。片目のみに施術する方法では個人差はありますが視力の左右差に違和感を感じたり、見え方の質の左右差を強く感じる方がいるようです。

角膜内インレーは術後の見え方に馴染めない場合は、それを取り出すことができるのがメリットと言われています。取り出した後は普通に老眼鏡で近方を見ることになります。