老眼の未来を考える

人間の目は加齢にともなって調節力が低下していきます。これは老眼と言われる現象です。

この調節力は徐々に低下するため、もともと目の良い人や屈折矯正手術後の遠くが良く見える人は、然るべき年代にあると徐々に近くが見えにくくなっていきます。そのため近くを見るときに老眼鏡を必要としてきます。

“近くを見る”とは言ってもその近くと感じる距離感は個人差はあると思います。30cmくらいの距離を近くと考えている人と50cmくらい距離を近くと考える人では、近くの見づらさにも差が出てきます。

近くを見るときの対象物のサイズでも見づらいさの感じ方は異なります。新聞の文字なのか携帯電話の文字なのかパソコンの画面なのか。。。文字のサイズ、対象物までの距離は様々です。

私もレーシックを受けているので、将来的には老眼と向き合わなければならない時期はやってきます。その時どのように対応するのか?最近同年代で適応検査に来られる患者様に聞かれることがあります。

数年前なら“然るべきときに然るべき老眼の手術を受ける”でした。

しかしi-padとかスマホの進化を考えると、自分がその年代になった時に紙媒体で小さい文字を見る機会はそんなに多くないのではないかと最近は考えています。たぶん針仕事や裁縫はしないでしょうし、手術をするときは顕微鏡もあります。

香川県に白内障手術で超有名な先生がいらっしゃいますが、その先生はかなり昔にアメリカでRKという屈折矯正手術を受けられています。その先生は手術のときは裸眼で診察でカルテを見るときは老眼鏡を使っていました。年齢は今は50歳後半くらいだったと思います。クリックリーダーっていう洒落た老眼鏡を使われていました。

もちろん老眼の手術を否定することはありません。老眼の手術がまだ発展途上であるのでまだ自分が受けてみようという気持ちにならないだけです。老眼の手術で安全度・精度がレーシックと同等の手術手技が出てきたら受けてみようとは考えています。

私の考える自分の老眼対策のプランは。。。①45歳くらいからとりあえず不便なときに老眼鏡を使う ②50代前半でモノビジョンレーシックを考えてみる ③60歳くらいで遠近両用の眼内レンズを入れる、です。

このプランを覆すくらいの老眼手術の進化を期待はしていますが。。。