加齢性黄斑変性症の治療

この病気は黄斑部という網膜の中心部分に異常が生じて視力低下する病気です。

最近はこの病気の治療薬のテレビCMが放送しています。

加齢性黄斑変性症は緑内障、糖尿病網膜症と並んで代表的な中途失明の原因疾患です。

自覚症状として視野の中心部分が暗く見えたり、線がゆがんで見えたりします。進行すると視力低下が著しくなり生活に支障を来たしてきます。

病気の進行に程度の差はありますが、視力が0.1以下になることも珍しくありません。

この治療薬はお薬を目の中に直接注射して使用します。適切な時期に治療を開始すると効果的で、かなりの確率で良好な視力が維持できます。

難点は高額な治療費です。視力を維持するために定期的にこの注射を継続しなければいけない症例もありますので、年間で結構な医療費の自己負担になることもあります。そのため高額療養費制度や医療費控除の制度を利用して自己負担を軽減する必要があります。