過矯正と低矯正の境界

適応検査で “術後に過矯正にはしないでくださいね!”って言われることがあります。

もちろん意図的にはそんなことしません。

適性な矯正度数を目指して手術しているものの、意図せずとも一定割合で低矯正や過矯正が発生してしまうもの。。。それが屈折矯正手術だと思います。

ほとんどの症例は1回の手術で十分な満足が得られるので、“短時間で視力回復できるレーシックは良い”と言っていただけるのだと思います。

しかしある程度の症例数の手術を行えば、再手術による微調整を必要とする症例に出会います。快適に感じる術後の屈折度数は個人差があるとは思いますが、一定割合で低矯正も過矯正も発生してしまいますので、再手術で微調整を行っています。

再手術が全く行われないクリニックがあったとすれば・・・それは症例数が異常に少ないとか、かなり症例を限定して行う等のなんらかの理由があるのだと思います。

 

以前。。。その昔、あるクリニックの過矯正が問題になったことがありました。週刊誌に掲載されるほどでした。そこは年間に数万症例の手術を行うクリニックで経過の良い症例が大多数でした。

しかし一定割合で低矯正も過矯正も発生していますので・・・もともとの症例数が多いと・・・一定割合でそれなりの数の低矯正と過矯正が発生しています。その時はなぜか過矯正だけが強調されて週刊誌に掲載されたと。。。掲載内容は好意的な文章ではなかっと思います。

 

屈折矯正手術の安全度は高くなりましたが。。。残念ながら100%初回手術で完全な満足度を得られる手術にはなっていません。

数%ですが追加矯正(再手術)での微調整が必要になる場合があります。

そのため追加矯正を必ず行うことが出来る方を初回手術の適応としています。